ロマンスがありあまる
前回
→「人って見た目だけじゃわからないのに、何となくパッと見て。お前、何がわかるの?」 - foottan
前回自分のやめられないことの①偏食②人間観察を紹介しましたが、このブログでは③の妄想を紹介します。
自分の妄想内容は以前別のブログで書いたような架空の物語を考えています。
→My job is “speaker” - foottan
今までは妄想で作った物語は完成した後満足してデータを消去してましたが、
今後は自分のブログで少しずつ書いていけたらいいなと思っています。
(皆さま自分の妄想にお付き合いいただき、ありがとうございます)
このブログでは以前foottanは“speaker”として働き始めましたが、
参考ブログ→My job is “speaker” - foottan
今回はfoottanが“speaker”になる前の話です。
(ブログを書く上で必要な情報のみを書いたのですが、予想以上に文が長くなってしまったので妄想を2つに分けて書きます。)
あとこのブログのタイトルは皆様の想像通り《ゲスの極み乙女》さんの《ロマンスがありあまる》をタイトルにしました。
Youtube→ゲスの極み乙女。 - ロマンスがありあまる - YouTube
ゲスの極み乙女さん歌詞とメロディーは好きです。
(ここから自分の妄想の始まりです。)
彼女は悩んでいた
彼女は片思いの相手に告白するために2人っきりになるための作成をいくつか考えていたが、全て失敗した。なので手紙に気持ちを書いて渡そうと思った。
手紙を書くのにこんなに緊張したのは生まれて始めてかもしれない。
だが彼に自分の誠意が伝わるように気持ちをこめて書けた気がする。
手紙を書き終わったあとすぐに間違いがないか読み返したが上手く書けたと自分では思ったので、
彼に早速手紙を渡そうとおもって彼のいそうな場所に向かって歩き始めた
ーーーーーーーーーーーーーー>
彼は顔が真っ青になるぐらい悩んでいた
彼は彼の奥さんオススメのレストランで奥さんが選んでくれたレストラン名物の料理を食べていたが、
彼は奥さんやレストランのことなどうわのそらで“ラブレター”のことを考えていた。
(どうして自分は“ラブレター”を見てしまったのだろう。
俺には奥さんがいるのに、どうしてあんなことをしてしまったのか)
顔が真っ青になりつつ同じことばかり考えている彼の様子が気になり、奥さんはレストランのことを話していた。
「このレストランはそのまま食べても大丈夫な野菜を使った料理が名物で・・・」
だが彼女が話しかけても彼は話を聞いているそぶりが全くないので、彼女もだんだん独り言をいうようになった。
レストラン内で独り言を言っている女性と、顔が真っ青になりながら同じく独り言を言っている男性の席はレストラン内で段々目立ち始めたころ、
1人の店員が「当店のお食事はいかがですか?」と話しかけてきた。
奥さんは店員の方を見た途端
「このレストランの料理はすごく美味しいです。あなたにも会えたから今日レストランに来てよかった。」と嬉しそうに答えた。
そして彼女は「あなた、ねぇあなた?こちらの店員さん知ってる?」と聞いてきた。
彼はそんな人は知らないというと彼女は嬉しそうに話の続きを話した。
「このレストランには“speaker”と言って、客の話し相手専門の店員さんがいるのよ。
ここの店長は退屈なのが嫌いな人で、休憩時間中の自分の話相手が欲しかったからって話相手専門の店員さんを雇ったらしいの。
この店員さんはその“speaker”の中でも一番評価の高い“Chickさん”という方なの。
彼はお客さんからすごく人気があるから彼目当てにお店を訪れてと話せない人が多いの。
そんな彼から話しかけてもらえるなんて嘘みたい~。
この前もChickさんとお話できたばっかりなのにまた~」と奥さんは初恋の相手に久しぶりに会えたかのようにソワソワしつつ嬉しそうに、自分が知っているChickさんの情報を話している。
夫はChickさんの情報には全く興味がなかったが、奥さんはChickさん情報を話し始めた途端夫が自分の話を聞いているか何度も確認してくるので、
うわのそらだった彼もChickさん情報を話している奥さんの会話はちゃんと聞いていたらしく会話内容によって反応を変えた。
奥さんがChickさん情報を話終わった後、彼はChickさんの方を向いた。すると奥さんが嬉しそうにChickさんの話をした理由が分かった。
Chickさんを一目見たら心を奪われてしまいそうなぐらい美しかった。
彼を美しいと思ったのは、中性的な顔立ちをしているからかもしれない。
最初彼を見た時は男性なのかショートカットの女性なのか分からなかった。
ただ奥さんがその人のことを“彼”と言っているのだから男なのだろうと思うことにした。
Chickさんに「あなたは男性ですか?それとも女性ですか?」とはこの店の中では聞きづらいと思った。
なぜなら彼が自分達に話しかけてきてからというもの、周りの席の人達は彼をチラチラと見ているのに気がついたからだ。
だが今自分にとってCozyさんや周りの目線のことを考えているほど余裕がないのを思い出してしまった。
そして彼はまた悩み始めてしまった。
そんな彼に少し呆れつつ奥さんは自分が知っているChickさん情報を全て話終えたことに満足したのか、今度はChickさんに話しかけた。
「Chickさんがせっかく話しかけてくれたのに、主人が考えことばっかりしていてごめんなさい。
Chickさんは普段お客様から話しかけなき限り自分から話しかけないと聞いていたから、私は今すごく幸せ♪この幸せがずうっと続けばいいのに~」と奥さんはChickさんに嬉しそうに話している。
Chickさんは奥さんの話をうなずきながら聞き、奥さんの話が一通り終わると「●●さんにそんな風に言っていただけるなんて嬉しいです。」と本心で言っているかのような心のこもった言い方をした。
だが彼がその後奥さんに聞いた質問は奥さんに関連した質問ではなく、彼女の夫に関する内容だった。
「奥様もし言いづらいことを聞いてしまったら申し訳ありませんが、あなたのご主人は何か悩みごとがあるのですか?」と
それを聞いた奥さんは彼の悩みを解決してくれるならと快く質問に答えた。
「主人は最近悩み事があるらしく仕事から帰ってからも、寝る時も、朝仕事に行く時も今と同じように悩んでいるの。
気になって私が主人に何を悩んでいるか聞いたけど、おまえには関係ないと言われてしまったの。
だから私は彼の悩みを解決する方法が分からないけど、気分転換になればいいなと思って夫と一緒にここに来たの。
だけど主人は相変わらず悩んだままなので困っていたの。
もしChickさんが嫌でなければ、主人の悩みを解決していただくことは可能かしら?」
それを聞いたChickさんは喜んで引き受けてくれた。ただChickさんからは主人のことをいくつか聞かれた。
奥さんは分かる範囲で答えたら、Chickさんは「分かりました。もしかしたらご主人の悩みを解決できるかもしれません。
ただ奥様に話せない悩みでしたら、人前よりは2人っきりの時に聞いたほうがよいと思います。
もしよければ今度2人っきりで話せるようにご主人の都合を調整してもらうことは可能でしょうか?」
と提案された。
奥さんは夫の悩みごとを解決してくれるならと二つ返事をした。
ーーーーーーーーーーーーーーー>
それから後日奥さんから指定された場所に行ってきなさい!!と言われた夫はしぶしぶ指定された場所に行った。
以前奥さんとChickさんのやりとりを全く聞いていなかった彼は自分がどこに向かっているか分からなかったので不安になったが、
自宅から目的地までは建物がところどころにあったので、目的地が怪しい建物だったら来た道を引き返して自宅に帰ればよいと思っていた。
だが目的地に着いた途端その考えは吹き飛んだ。目的地にあったのは本人がこだわって作ったのが一目で分かる家だった。
目的地周囲には数件家が建っていたがこの家のデザインは断トツにおしゃれなデザインで、自分もこんな家に住みたいなとふと思ってしまった。
そしておそるおそるチャイムを鳴らすとその家から住人が自分の方に歩いてきた。
逆行で最初は見えづらかったが、目を凝らしてみると以前奥さんと行ったレストランにいた“Chickさん”だった。
Chickさんは家の中に自分を案内し簡単な茶菓子と温かい飲み物を出すと、自分に自己紹介をしてくれた。
「忙しいのに我が家に来ていただきありがとうございます。
以前お会いした時にちゃんと自己紹介をしなくて申し訳ありませんでした。
自分は“Chick”と申します。
本日は奥さまからあなたの悩み事を解決して欲しいと以前食事された際にお願いされまして、
人前では話しづらい悩みかなと思い自分の自宅に紹介してしまいました。
この家を我が家だと思いゆっくりお過ごしください。
自分はこう見えて秘密はきっちり守りますので、悩みごとを話したくなったら声をかけてください。」
と自分が悩み事を話しやすいように穏やかな口調で自己紹介してくれた。
自分に対して自己紹介をしてくれたのなら、自分も自己紹介をしようと思い話し始めた。
「本日は自宅にお招きいただきありがとうございます。
自分の名前は“Ikaros(イカロス)”です。
好きなように呼んでいただいて構いません。
妻からあなたへと手土産を渡すように言われたのでここに置いておきます。
大したものではないですが、もしよければお召し上がりください。
簡単な自己紹介をしたあとに本題を言ってしまい申し訳ないですが、自分はあなたに自分の悩みは話したくありません。
ただあなただから話したくない訳ではありません。誰にも話したくないのです。
自分の悩みは時間が解決してくれると思います。
なので自宅にお招きいただいたのに申し訳ありませんが、お茶を飲んで自宅に帰ります。」
イカロスはChickさんの方を見ながら話したら自分の考えが揺らいでしまいそうだと思い目線をChickさんの目の位置より下にして、いつもより早口で話した。
イカロスは話し終わった瞬間すごく緊張した。だがChickはイカロスが話終わった途端彼と目が合うように自分のいる場所を変え、
イカロスの目を見ながら話し始めた。
「私達の国では一部の例外を除き国民は週4日以上働いてはいけない決まりがあり、イカロスさんもその決まり通り週4日は仕事が休みのはずです。
でも奥さまはあなたが朝仕事に行く時も悩んでいるとおっしゃってました。
おそらく何日も悩んでいるのではありませんか?それなのに悩みが解決されないのであれば時間が解決してくれるとは私は思いません。
同じことを繰り返しますが、私にあなたの悩みを聞かせてください。
もしあなたが言いづらい悩みであれば私はあなたから何がなんでも悩みを聞き出します」と
Chickは先ほどの穏やかな口調が一転し、少し強い口調で話した。
Chickの脅しともとれる発言にイカロスは、
「俺の悩みを聞き出せるのならやってみろ。
俺の悩みを言い当てられたら素直に話してやるよ」と返事をした。
筋トレが好きなイカロスは暇さえあれば筋トレばかりしていた結果普通の男性相手でも喧嘩に勝つ自信はあったが、自分とは明らかに体格差があるChickとケンカをするのは引け目を感じていた。
しかし相手が自分を脅そうとしているのであれば口喧嘩なら許されるだろうと思い、Chickと口げんかを始めそうな勢いだった。
Chickは焦ったあまり失礼な言い方をしてしまったと反省したが、
すぐに自分の気持ちを切り替えて
「イカロスさんの仕事は遺跡発掘ですか?」と質問した。
※このブログの後編は次回以降書きます。
おそらく前編を読めば後編の結末はある程度予想がつくかもしれませんが、後編ももしよければ読んでいただけると嬉しいです。
次回